日本は国土の広さが世界61位と、それほど大きな国ではありませんが、南北に縦長な島国であるため、気候や風土に多様性のある国です。それゆえ、多くの異なった魅力を持つ観光スポットが存在し、海外から来た観光客を楽しませています。そんな日本が誇る多くの観光スポットの中から、特に選りすぐったお勧め観光スポットを紹介していきましょう。

 

小樽運河

日本の北、北海道の観光地として札幌と並ぶ人気の小樽ですが、その最大の見所はやはり小樽運河でしょう。大正12年に港湾都市小樽の海運を支えるために完成したこの小樽運河は、全長1,140メートルにも及ぶ日本国内唯一の沖合埋め立て方式で作られた運河です。昭和61年に運河の一部を埋め立て、散策路を整備したことで小樽観光の中心を担うようになりました。設置された63基のガス灯の温かい光が作り出す幻想的な空間は、日本の他のどこにもない、小樽独自のものです。この小樽運河は無料で散策できますが、運河を船でクルーズする場合には、大人であれば日没前1,500円、日没後1,800円の料金が必要です。

otaru canal art

白川郷

世界遺産にも認定された白川郷は、失われた日本の農村の風景が見られるということで、海外からの観光客にも大人気の名所スポットの1つです。伝説では平家の落ち武者が住んだのが起源という話ですが、真偽のほどは定かではありません。この白川郷の特徴は、養蚕のために発展した「合掌造り」と呼ばれる3層、4層にも及ぶ多層造りの、茅葺の屋根を持つ建築物です。他では見られないこの独自の建築物群も含め、昭和51年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことにより、白川郷に観光客が訪れるようになりました。白川郷では建物ごとに入場料が決められていますので、その建物での確認が必要になります。

Shirakawa-go farmhouse

竹富島

日本のリゾートアイランドである沖縄の本島は現代的に発展を遂げたため、かつての沖縄に広がっていた原風景は失われつつあります。しかし、数ある離島にはまだまだ昔の沖縄が残されていて、それが観光地として最高の形となった島が竹富島です。1周約9キロほどの小さな島ですが、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された集落は、散策には最高の場所です。もちろん信じられないほど透き通った海と、真っ白な砂浜もあり、疲れた心と体を癒すためにこれほど適した場所は他にありません。島は入域料として2019年から300円を徴収しています。

taketomi island